ひのりごと 5

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ある日、ある時、
どうしても肉が食べたくなりました。
生姜焼き、牛丼、ステーキ、、色々と思い浮かんだ中ですぐに「とんかつ」に思いが定まりました。
「短時間で食べられて、安くて、おいしそうなところ。しかも今いる場所からすぐ行けるところ。」
頭の中にある、仕事中に見かけたお店のリストの中からすぐに絞り出し、とあるお店に決めました。
早速店へ行き、外で食券を購入して中へ入ると、お昼休みに入る直前の為か、店内の客はカウンターに数名が座る程度でした。
私は一番奥のカウンターに案内され、食券を渡すとすぐに白いご飯が渡されて、揚げたてのとんかつがでてきました。
時間もない為、黙々と念願のとんかつを食べていると、次から次へとお昼休みに入ったサラリーマンが入ってきます。
入ってきた瞬間に食券を渡す間もなく、「ヒレ1枚、ロース2枚!」「ヒレ1、ロース2、ミックス1!」と声が上がります。
なるほど。食券が外で買われると自動的に店内に伝わるシステムの様です。
「だから私の注文も早く処理されたのか。」と、納得しながらとんかつ、白飯、キャベツの順で黙々と食べ続けました。
最後の方はおなかいっぱいでしたが、ごはんを残すのが苦手なのでとんかつとごはんの調子をしっかり合わせてキャベツできれいに終わりを迎えました。
お皿をカウンターに整え、「ごちそうさまでした。」と、立ち上がり出口に行くと半開きの戸の前にたっている、お店のおじいさんが「ロース2!」と叫びます。
そう、オートシステムのメニュー伝達ではなくお店のおじいさんが客の購入する食券を黙視し、それを都度中へ伝えていたのでした。
ぱっと店内を見渡せばすぐに気がつく事でしたが、あまりにもとんかつに夢中で気がつきませんでした。
そんなこと、仕事をしているとたくさんあります。
思い込み。
何年も呼び続けていたビル名が微妙に間違っていた。
あれは鳩じゃなくてタオルって思うと鳩。
あれはタオルと見せかけて鳩だから絶対に驚かないと思うとタオル。
見ている少しの現実から、頭の中で勝手に広がる想像は無限大です。
だからこそ、たまにふと立ち止まって今自分がいる場所はどんなところなのか、何があるのかを見てみることも大切です。
意外と景色や街は思い描いていたものと微妙に違っている、もしくは変わっているかもしれません。
今日は完全にひとりごと。
それにしても、おじいさんの黙視力、すごいです。

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