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スカイツリーができて少しづつ荒廃していく東京タワー周辺。
というのは冗談ですが、
これは虎ノ門にある空き地の写真です。
空き地ができると、短期間でもコインパーキーングになる都会では珍しく、広大な敷地がそのままになっています。
今、虎ノ門エリアは新道路の大きな工事、新しいビルの建設が続いています。
私がメッセンジャーを始めた頃は六本木ヒルズが出来たばかりで、ミッドタウンは建設中でした。
そして最近では日本橋、京橋エリアの再開発も盛んです。
大きな交差点の四つ角が段々と取り壊され、新しいビルに生まれ変わっていきます。
最初は、「あっ!あのビルなくなったな。。」と、思うも徐々にその景色に慣れ、何も感じなくなった頃に新しいビルが完成します。
経年劣化やセキュリティー事情から新陳代謝がエンドレスに必要なのでしょう。
再開発で新しい人の流れができることも、風通しの良いことだと思います。
一方で、通る度に何とも言えない気持ちになるビルがあります。

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数年前まで、とある銀行の本店だったビルです。
かつてはメッセンジャーが頻繁に出入りし、一階には大手コーヒーチェーンが入り、人が活発に動いていた場所です。
その銀行が移転してからは、二十数階まであるビルが廃墟になり、今もそのままになっています。
まわりの植え込みは雑に伸び、立派なガラス張りのビルに人が誰もいない光景は少し怖さも感じます。
さらにそれを引き立てる様に、今年に入り隣に大きなビルが完成し大企業が入居しました。
この光景を見ていると現実的だけど非現実な漫画を見ているような気持ちになるのです。
でもこれは現実です。
入居者がいなくなり、買い手もつかなければ大きな廃棄物の塊の様になるビル。
街を眺める者として街が活発に新陳代謝していくことを願います。
今日は真面目なひとりごとでした。