「それはさておき」

Courio-City 公式ブログ

カテゴリー: ひのりごと (page 4 of 5)

ひのりごと 19

20130529-221400.jpg

昨日の業務終了後、面白いイベントに参加してきました。

「昔のグルメガイドで行く今日の晩ごはん」

昔のグルメガイドを頼りに、自転車でごはんを食べにいくというイベントです。

タイトルだけでワクワクします。

 

先ず、二、三十年前のグルメガイドを開いて、参加者みんなでお店を決めました。

ガイドには霞町、田村町…と、もう存在しない番地も出てきます。

ちなみに、霞町は西麻布、田村町は西新橋のこと。今でも古いビル名に使われていたりするので分かりました。(得意気)

色々な候補が出て、決まったのは西新橋の「酸辣湯」がオススメのお店。

ゴクリ…。

もう、この時点でお腹ペコペコです。

 

目的地にみんなで自転車で向かいます。

近づくにつれ、どんなお店だろう?と、期待は高まります。

と、同時にまだあるのかな?と、不安も高まります。

 

西新橋一丁目の降板交番前。

記載の住所に着きました。

あ、、

あれ…

無い!無かった~!!

ドーンと、某企業のビルが建っていました…。

作戦練り直し。
二番目の候補に上がっていた、すぐ近くの、「釜飯が美味しい」と書かれたお店に変更です。

ドキドキ。

これも無かったら、さすがにがっかりだなぁ…と、思いながらの移動。

この辺かな?あ、あれ?アレ…?

あーっ!あった!!!

店構えは新しくなっていたけどありました!良かった~!

 

早速、注文。

お店の方に昔のグルメガイドを見せて、どれが今のメニューに該当するのか確認して、五目釜飯を頼みました。

お店の方も、初めて見たその本にチョットびっくりの様子。

釜飯が炊き上がるまで、今回のガイド役でライターの地主恵亮さんに色々伺いました。

(地主さん、「昔のグルメガイドで東京おのぼり観光」という本を出されています!)

興味深い事に「昔から続いているお店は、少しずつ味を変えながら営業を続けているお店が意外と多い。」のだそうです。

へーーー!

 

そんな楽しい話しを聞きながら、いつもと違う感覚で美味しい釜飯を食べ終え、イベントは終了。

 

メッセンジャーはよく、仕事で走る為に地図を覚えていく事をパズルに例えて、「バラバラのピースが少しずつ繋がって一つの地図になる」と言いますが、

地図がしっかり頭に入った状態で街を走ると、だんだんとその街の事が見えてきます。そうして気になった場所や建物を調べてみると、意外な発見があったりして面白いです。

最近では八重洲の鍛冶橋交差点が、皇居のお堀だったその場所を行き場のない戦災瓦礫を埋めて出来たものだと知って驚きました。

 

その場所の「時間」を知ると、街が立体的に見えてきます。

 

あぁ、とても楽しい時間でした。

ひのりごと 18

「衣替え」のシーズンですね。
中学生の頃は6月1日の衣替えの日に、
(母校では毎年この日から夏服に移行してました。)制服のブラウスを半袖にするか長袖にするかでドキドキしていました。
登校して、一人だけ半袖!だったらどうしよう…。一人ではりきってるみたいで嫌だな。友達はどっちでくるかな?
思春期ならではのドキドキでした。

それが今では…
ちょっと暖かくなったら、迷わずTシャツ。
暑がりなもんで、張り切り屋さんと思われようとも、快適さ優先です。
というわけで、早々にTシャツを解禁していましたが、今週からちょっとした衣替えをしました。

ニットキャップから、サイクルキャップへ。
久しぶりに見る、自分のサイクルキャップ姿は新鮮です。
メッセンジャーっぽいな〜と、うきうき。
昔は、先輩メッセンジャーがかぶるサイクルキャップを見て、「何だ、あの小さい帽子は。」なんて思ってましたが、今では山ほど持ってます。
イベントでもらったり、海外のメッセンジャーと交換したり…。
全部かぶらないけど、捨てられないものばかりです。

20130525-085804.jpg

ひのりごと 17

「では、君は今、嬉しい悩みを抱えているんだね。」
「いえ!御社が第一希望です!!!」
…。
…。
ガー。開くドア。
「ふーーー!」(私)

先日、エレベーターに一人で乗っていたところ、途中階から乗ってきた男性二人の会話です。
仕事柄、一日に何度も色々なビルのエレベーターに乗ります。そして、たまに、こんな緊張感溢れる現場に居合わせたりもします。

エレベーター、とても狭い空間に大きなバッグと共に乗り込むので、なるべく邪魔にならぬように心がけています。
ささっとバッグを前に降ろし、省スペースになるよう配慮しつつ、ボタン押し係りに率先して立候補。
そして、降りる時は急いでいても、なるべく一番最後。
ちなみに、急いでいる時のこの数秒が、逆に焦った気持のリセットになったりします。

さて、一番最後に降りようと待っていると、ドアを押さえてお先にどうぞと譲って下さる方がいます。
ビルにお邪魔している立場のメッセンジャーに、かたじけない。と、思いながらもその心遣いが嬉しかったりします。とても小さな事ですが。
あ、余談ですが…
お届け先で、セキュリティーのかかったドアの前で、人を待っている時に、サッと爽やかにIDカードを出し、ドアを開けて中に招き入れて下さるサラリーマンにも、大半の女性メッセンジャーはドキっとします。
…。

話しがそれましたが、狭い空間、一瞬の出来事ですが、中々に人間性が出るのがエレベーター。
メッセンジャーとして、紳士的で爽やかな印象が残るよう、日々心がけたいものです。

20130521-183617.jpg

ひのりごと 16

20130427-072649.jpg
ビルのてっぺんで、パタパタとはためく旗の音が気持ち良い信号待ち。
昨日は、春になりたてよりは暖かく、初夏よりは風が冷たい、絶妙な天気でした。少しだけ強い陽射しも気持ち良かった。
そして、連休前の金曜日。いつもより忙しい午後。
こんな日の楽しみは…。
走るスピードを上げて、体に当たる風をTシャツの中に通すこと。
背中を少し丸めて、メッセンジャーバックと背中の間にできた空間にすっと入って行く風。
Tシャツの袖口を正面に向けて、腕から胸にバタバタと思い切り流れ込む冷たい風。
急いでる時の前傾姿勢を利用しながらの、最高に気持ち良い瞬間。
走る行程を考えながら、車と人の流れをしっかり見ながら、いつにも増して(きっと)キリッと真剣な私の顔。
の、中では…
「き、気持ちいい〜!ひゅ〜!」
浮かれ顔。
犬が舌出して喜んでる時の、あの顔です。
でも、「ノリちゃん」じゃなくて、「ノリさん」と呼ばれる事も多くなったお年頃。
見かけは崩さず、目つき鋭く真剣に。を、心がけているけど、どうでしょう。すれ違ったメッセンジャーのみなさん…。

※あ、浮かれても集中力だけは失わずに。

20130427-080402.jpg

ひのりごと 15

20130425-174609.jpg
毎日毎日、通る桜田門。
通る度に、「綺麗だなー、あぁ…いいなー。」って思って、
そう思う度に、写真も何枚も撮ってきたけど、
「やっぱり綺麗だなぁ〜。」と思って、今日も写真に収めました。
人の地元を悪く言う事ってあまりないと思うけど、何故か色んな人からとやかく言われがちな「東京」。
住み心地が悪いとか、人が多過ぎるとか…。
それだけかな。
綺麗な所が、良い所が、もっともっと、真っ直ぐに伝わればいいなって思ってます。
誰に?
他県の人にも、住んでる人にも、どんな人にも。
「あんた、東京のなんなのさ?」って言われればそれまでだけど、30年暮らして、毎日走っている特別な場所。
これだけ毎日街の中にい続けて、色々なものを見ていると、必然的にそう感じます。
良い所だけじゃないけど、悪い所ばかりでもない。
どんな街もそう。
旅に行くと、感度を上げてその街の良い所を感じようとするけど、
そんな風に、日々の生活でも、少しだけ感度を上げて、私も、もっともっと東京の良い所を知りたいと思います。

ひのりごと 14

いつも側にいた人が、サヨナラも言えないまま、いつの間にかいなくなる。
そんな別れを経験したことはありますか?

私はあります。

私の胸にいつもいた、雨の日は必ず寄り添うようにいてくれた…

雨具の、胸のロゴの刺繍が、
いつの間にかこんな事になっていました。

20130424-172647.jpg
「Columbia」の、CとOが、メッセンジャーバッグのベルトに擦れて、消えていました。
ほつれたというよりは、バッグの上げ下ろしの動作で、少しずつ無くなったんでしょう。

日々、同じ動作を繰り返すメッセンジャーの業務。
その痕跡は、他にもこんなところにありました。

20130424-172658.jpg
自転車のクランク。
漕ぎグセがあるのか、靴との擦れで研磨されてこんな感じに。

20130424-172705.jpg
鍵をかける時に、フレームと接触する部分。一日に何度も繰り返すのでたいぶ削れています。

言わないと気づかない、小さなポイントですが、自分にとっては何だか大切に、そして、ちょっと愛しく思える、「仕事の跡」です。

ひのりごと 13

3月某日、仕事帰り。

某量販店に寄ったところ、ずっと欲しかった毛布が、70%オフになっているのを発見。

色素敵!ウール100%!しかも70%オフ!

うきうきでカゴへ。

お、隣にある、膝掛けも70%オフ!

色素敵!ウール100%!しかも70%オフ!

ワクワクでカゴへ。

お、お、その並びにある、ミニクッション。

サイズがいい!2つ欲しい!値段は正規..。

でもカゴ、へ?

あれ?メッセンジャーバッグに全て収まるだろうか…。

自転車なので、全て入らなければ、帰れません。

や〜、、なんとかなる、はず!

「良いもの」が、良い値段と良いタイミングでみつけられた嬉しさで、脳内はポジティブ思考。

しかし、お会計後、全て袋に入った姿を見てちょっと焦る。

予想以上のふくらみ…。なんとかなるかな。。

お店の隅に移動して、バッグに入っていたに物を全て出し、改めてパッキング。

IMG_1201

なんとかなった!その気持ちの良い納まり具合が嬉しくて、家についてから写真をパチリ。

一見、何て事の無い様に見えますが、中身はこちら。

小さな身長故に、人よりかなり小さなメッセンジャーバッグです。

(みかんはお昼ごはんのあまりです。)


IMG_1211

メッセンジャーバッグ。

あまりに身近すぎて、今さら褒めるのもベタな感じがしますが、改めて、その使い勝手の良い構造に、感心しました。

四角い大きな袋に、ベルトと蓋、そして、紐が二本。

このシンプルな形状で、あらゆる荷物を納めてくれます。

横幅より大きく、長い荷物は、蓋を少しずらして、飛び出す様に、斜めに入れればいい。

この日の様に容量が増えたら、ふたを開けてひもをきゅっと締めればいい。

大き過ぎて、もはや、中に入れる事ができなくても、紐だけで支える事も出来ます。

シンプルだけど頼りがいのあるところが、メッセンジャーと一緒だな。(自画自賛ではありますが)。

自転車と自分の脚と頭だけで、荷物を運ぶメッセンジャーと一緒。

IMG_1446

先日、仕事帰りに寄った花屋で、おまけしてもらった満開の菜の花も、つぶさずに生き生きしたまま持って帰ることができました。

優しくて頼りになります。

 

ひのりごと 12

image

image

そんなこんなで(ひのりごと 11参照)、
一昨日から強風と共に降り続いた雨は、昨日のお昼過ぎに止み始めた訳ですが…

空が少しずつ静かになり、アスファルトが乾き、水分を背負ってうなだれていた草や花がふわっと軽くなって行く瞬間。
日が沈んで暗くなるのに間に合うように、街に久しぶりの光が射す光景。

その少しずつ変化していく、グラデーションの中に居続ける、気持ち良さ、心地よさはなんとも言えません。

毎日走っていれば、こんな事、幾度となく繰り返す事なのですが、
でも、その度に、驚きの様な、高揚する様な気持ちになるのです。

大げさなのかもしれないけれど、この気持ちがあるうちは、「まだ走れるな。」と、思います。

ひのりごと 11

ポツ…ボツ、ボツ、ポツ…。

すっぽり被ったカッパのフードに、雨が当たる音が聞こえます。

今日は春の嵐。
灰色の空の下、正面から思い切り吹き付ける雨と、その中に紛れる桜の花びらが綺麗でした。

被ったフードで少し狭まる視界と、少しだけ遮られる風の音。
雨が降るとこのフードの中の、いつもより少し静かな空間で、あれこれ考えます。
晴れていても、走りながらいつもあれこれ考えるのだけど、少し集中して落ち着いた気持ちで、アレコレと。

そして、必ず思い出す人がいます。

雑に伸びたボサボサの金髪。歯は抜けて、いつも同じワークキャップを被った、イギリスのどこかのメッセンジャー。
彼とは何年も前のイベントで出会いました。
お互いの国の仕事の話しをしていた時に、雨の日の話になりました。
彼は雨が好きだと言います。
「雨の日は、街を歩く人が少なくなるから走りやすくて楽。」なのだそうです。
「ふーん、なんでも気の持ちようだなー。」
と、経験浅き日の私は単純にも感化されました。

以来、雨が降る度に彼を思い出します。
未だにその言葉に特別以上の特別な思いがある訳でもないけれど、なんとなく頭の中に浮かぶのです。

さて、今日の雨は15時頃まで降り続きました。

冷えた体を、人形町の「柳家」の焼きたての鯛焼きで温めました。パリっと香ばしい皮が大好きです。

いつも大行列で、なかなか買えない柳屋さん。しかしこの嵐の中に買いに来る人はさすがに少ない様で、今日はあっさり買えました。

うん、確かに。
彼の言葉がまた頭に浮かびました。

image

ひのりごと 10

「ナツ、ナツ、ナツ…夏ね。」
手のひらで、自分の腕を右左交互にポン ポンと叩きながら(80年代のアイドルを彷彿とさせる可愛らしい仕草…)、銀行の受付の方が言いました。
腕を出したTシャツ姿の私を見ながら、嬉しそうに。

東京は、昨日の、風吹き荒れるグレーな空から一転して、とても強い日差し。街中の街路樹も一斉に花を咲かせ始めました。
その勢いに圧倒されるくらい。

そんな景色をずっと眺めていれば、自分のTシャツ姿も、さほど違和感はないけれど、一日中室内で仕事をされている方にとっては、半袖短パン姿は新鮮な景色のようです。
そして春を感じる姿に少し気持ち軽やかになるのか、
ビルですれ違った見知らぬ方からも、「Tシャツですね。」と、何度か声をかけられました。

いつの間にか、街路樹の様に自分が季節感を感じさせる役割になっていました。

実は、

週末に観た映画と、昨夜まとめて観たドラマのずーんと重い内容に気分はどんよりで、急に花だらけになった街の様子にも、心なしかついていけてなかったのですが、そんなやりとりを何度か繰り返しているうちに気持ちがほぐれました。

映画やドラマに多いに影響を受ける私。
春を通り越して、夏な私の姿に影響される人。
そして、そんな人からまた影響を受ける自分。

映画やドラマの様にエンターテイメントのかけらもない地味な私ですが、どうやら少しばかりのウキウキは運べるようです。

« Older posts Newer posts »