ひのりごと 14

いつも側にいた人が、サヨナラも言えないまま、いつの間にかいなくなる。
そんな別れを経験したことはありますか?

私はあります。

私の胸にいつもいた、雨の日は必ず寄り添うようにいてくれた…

雨具の、胸のロゴの刺繍が、
いつの間にかこんな事になっていました。

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「Columbia」の、CとOが、メッセンジャーバッグのベルトに擦れて、消えていました。
ほつれたというよりは、バッグの上げ下ろしの動作で、少しずつ無くなったんでしょう。

日々、同じ動作を繰り返すメッセンジャーの業務。
その痕跡は、他にもこんなところにありました。

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自転車のクランク。
漕ぎグセがあるのか、靴との擦れで研磨されてこんな感じに。

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鍵をかける時に、フレームと接触する部分。一日に何度も繰り返すのでたいぶ削れています。

言わないと気づかない、小さなポイントですが、自分にとっては何だか大切に、そして、ちょっと愛しく思える、「仕事の跡」です。

ひのりごと 13

3月某日、仕事帰り。

某量販店に寄ったところ、ずっと欲しかった毛布が、70%オフになっているのを発見。

色素敵!ウール100%!しかも70%オフ!

うきうきでカゴへ。

お、隣にある、膝掛けも70%オフ!

色素敵!ウール100%!しかも70%オフ!

ワクワクでカゴへ。

お、お、その並びにある、ミニクッション。

サイズがいい!2つ欲しい!値段は正規..。

でもカゴ、へ?

あれ?メッセンジャーバッグに全て収まるだろうか…。

自転車なので、全て入らなければ、帰れません。

や〜、、なんとかなる、はず!

「良いもの」が、良い値段と良いタイミングでみつけられた嬉しさで、脳内はポジティブ思考。

しかし、お会計後、全て袋に入った姿を見てちょっと焦る。

予想以上のふくらみ…。なんとかなるかな。。

お店の隅に移動して、バッグに入っていたに物を全て出し、改めてパッキング。

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なんとかなった!その気持ちの良い納まり具合が嬉しくて、家についてから写真をパチリ。

一見、何て事の無い様に見えますが、中身はこちら。

小さな身長故に、人よりかなり小さなメッセンジャーバッグです。

(みかんはお昼ごはんのあまりです。)


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メッセンジャーバッグ。

あまりに身近すぎて、今さら褒めるのもベタな感じがしますが、改めて、その使い勝手の良い構造に、感心しました。

四角い大きな袋に、ベルトと蓋、そして、紐が二本。

このシンプルな形状で、あらゆる荷物を納めてくれます。

横幅より大きく、長い荷物は、蓋を少しずらして、飛び出す様に、斜めに入れればいい。

この日の様に容量が増えたら、ふたを開けてひもをきゅっと締めればいい。

大き過ぎて、もはや、中に入れる事ができなくても、紐だけで支える事も出来ます。

シンプルだけど頼りがいのあるところが、メッセンジャーと一緒だな。(自画自賛ではありますが)。

自転車と自分の脚と頭だけで、荷物を運ぶメッセンジャーと一緒。

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先日、仕事帰りに寄った花屋で、おまけしてもらった満開の菜の花も、つぶさずに生き生きしたまま持って帰ることができました。

優しくて頼りになります。

 

ひのりごと 12

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そんなこんなで(ひのりごと 11参照)、
一昨日から強風と共に降り続いた雨は、昨日のお昼過ぎに止み始めた訳ですが…

空が少しずつ静かになり、アスファルトが乾き、水分を背負ってうなだれていた草や花がふわっと軽くなって行く瞬間。
日が沈んで暗くなるのに間に合うように、街に久しぶりの光が射す光景。

その少しずつ変化していく、グラデーションの中に居続ける、気持ち良さ、心地よさはなんとも言えません。

毎日走っていれば、こんな事、幾度となく繰り返す事なのですが、
でも、その度に、驚きの様な、高揚する様な気持ちになるのです。

大げさなのかもしれないけれど、この気持ちがあるうちは、「まだ走れるな。」と、思います。

ひのりごと 11

ポツ…ボツ、ボツ、ポツ…。

すっぽり被ったカッパのフードに、雨が当たる音が聞こえます。

今日は春の嵐。
灰色の空の下、正面から思い切り吹き付ける雨と、その中に紛れる桜の花びらが綺麗でした。

被ったフードで少し狭まる視界と、少しだけ遮られる風の音。
雨が降るとこのフードの中の、いつもより少し静かな空間で、あれこれ考えます。
晴れていても、走りながらいつもあれこれ考えるのだけど、少し集中して落ち着いた気持ちで、アレコレと。

そして、必ず思い出す人がいます。

雑に伸びたボサボサの金髪。歯は抜けて、いつも同じワークキャップを被った、イギリスのどこかのメッセンジャー。
彼とは何年も前のイベントで出会いました。
お互いの国の仕事の話しをしていた時に、雨の日の話になりました。
彼は雨が好きだと言います。
「雨の日は、街を歩く人が少なくなるから走りやすくて楽。」なのだそうです。
「ふーん、なんでも気の持ちようだなー。」
と、経験浅き日の私は単純にも感化されました。

以来、雨が降る度に彼を思い出します。
未だにその言葉に特別以上の特別な思いがある訳でもないけれど、なんとなく頭の中に浮かぶのです。

さて、今日の雨は15時頃まで降り続きました。

冷えた体を、人形町の「柳家」の焼きたての鯛焼きで温めました。パリっと香ばしい皮が大好きです。

いつも大行列で、なかなか買えない柳屋さん。しかしこの嵐の中に買いに来る人はさすがに少ない様で、今日はあっさり買えました。

うん、確かに。
彼の言葉がまた頭に浮かびました。

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安全への意識

こんにちは!
東京より満開が遅いと言われる横浜の桜は6〜7分咲きといったところで、今週末か来週には見頃を迎えそうです。

今日は先週末3/16にクリオシティで参加した「神奈川県警察主催の二輪講習会」についてレポートしたいと思います!

クリオシティではバイク(二輪車)によるデリバリーも行っています。
ですが、当然スピードや車体の大きさなど自転車とバイクでは感覚の違ってくる点って多々ありますよね。
自転車、バイク共にプロフェッショナルのクリオシティはこうした講習会への参加によっても常に安全確実なデリバリーを心がけています。

さて、課題内容ですが教習所で走る内容とさほどかわりません。
ブレーキング、スラローム走行、クランク走行、一本橋(平均台のような細い板を落ちないように出来るだけゆっくり走る)でした。
また技能講習の合間に白バイ隊員による現場目線の走行時アドバイスや、日頃のバイクメンテナンスなど役立つ情報をレクチャーしてもらえます。

実際に課題やレクチャーをこなしてみると教習所で出来た事が意外に出来なくなっていたり、新しい発見があったりと様々な気づきが得られました。

特にメッセンジャーのような「街を走るプロ」にとって、自身の生活やサービスの向上といったあらゆる面で安全への意識はものすごく大切な事です。
これから暖かくなるので自転車でどこかへ出かける計画などを立てている方もいらっしゃるかと思います。
横浜では信号のタイミングが大きく変わった所が数カ所できていますよ。
新しいシーズンには、前まで当たり前だったことが一週間後には違っていたりします。
今一度安全走行への意識を整理して事故などの無いよう自転車ライフを楽しんでいって欲しいと思います!!

PPS

県警バッジ

二輪集合

なんと今回講習を担当してくれたのは神奈川県警察に5人しかいないという女性白バイ隊員ホワイトエンジェルスの3名でした。
写真等はNGということで講習風景含む写真を載せる事が出来ないのが残念!!
ですが担当が女性隊員という事もありクリオシティ一同より真剣に講習へ取り組んだことは容易に想像していただけると思います!笑

そして集合写真です。
これからも安全確実をモットーにお客様の期待以上に応えていきます!
真剣な内容のため長くなりましたが、これからもクリオシティをよろしくお願いいたします!!

ひのりごと 10

「ナツ、ナツ、ナツ…夏ね。」
手のひらで、自分の腕を右左交互にポン ポンと叩きながら(80年代のアイドルを彷彿とさせる可愛らしい仕草…)、銀行の受付の方が言いました。
腕を出したTシャツ姿の私を見ながら、嬉しそうに。

東京は、昨日の、風吹き荒れるグレーな空から一転して、とても強い日差し。街中の街路樹も一斉に花を咲かせ始めました。
その勢いに圧倒されるくらい。

そんな景色をずっと眺めていれば、自分のTシャツ姿も、さほど違和感はないけれど、一日中室内で仕事をされている方にとっては、半袖短パン姿は新鮮な景色のようです。
そして春を感じる姿に少し気持ち軽やかになるのか、
ビルですれ違った見知らぬ方からも、「Tシャツですね。」と、何度か声をかけられました。

いつの間にか、街路樹の様に自分が季節感を感じさせる役割になっていました。

実は、

週末に観た映画と、昨夜まとめて観たドラマのずーんと重い内容に気分はどんよりで、急に花だらけになった街の様子にも、心なしかついていけてなかったのですが、そんなやりとりを何度か繰り返しているうちに気持ちがほぐれました。

映画やドラマに多いに影響を受ける私。
春を通り越して、夏な私の姿に影響される人。
そして、そんな人からまた影響を受ける自分。

映画やドラマの様にエンターテイメントのかけらもない地味な私ですが、どうやら少しばかりのウキウキは運べるようです。

横浜情報発信「パパスのザ・よこはま」No.1

こんにちは。

ここの所ブログの更新が滞ってしまい、そんな状況を打破するべく今回より新連載パパス的横浜オススメスポット紹介、題して「パパスのザ・よこはま」を連載したいと思います。
日々街の変化を目にするメッセンジャーならではのHOTな情報満載でお届けしたいと考えていますので宜しくお願いします!!

そして、第一回目の今回は「大岡川」を紹介!
大岡川というのは横浜の関内エリアとみなとみらいエリアを分ける様に流れる川で、ちょっと前にはアザラシのタマちゃんが迷い込んだりもして知ってる方もいるかもしれません。

そんな大岡川が一年で1番盛り上がるんではないであろうかと言うのが毎年開催される桜まつり!
桜の咲く季節大岡川は川沿い約5~6キロに渡って桜が満開になり、中でも日ノ出町駅から黄金町駅にかけての野毛町エリアでは桜まつりが開催されます。桜の木の下に様々な屋台が並ぶ姿はさすが”飲み屋の町”野毛と言ったところでしょうか。
普段入りずらいお店も屋台出店なら気軽に行けてしまうのがいいところ。
三月末から赤提灯が川沿いに灯り始めるともうすぐ桜が咲く合図です。暖かい春の風と共に待ち遠しい春の一大イベントですね!!
屋台は桜まつりの土日以外にも出店ありなので仕事後の美味しいお酒や料理を楽しみに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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さくら2

さくら1

去年の桜満開時期の大岡川。
川面には小舟も出ており、その上から桜や食事を楽しむ事も出来ます。

以下に桜まつりの簡単な詳細を記載するので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

<桜まつり>
4/6(土)~4/7(日)
ぼんぼり点灯期間
2013年 3月23日(土)〜 4月14日(日)17:00〜24:00
詳しくはこちらのHPへ
http://river-sakura.com/

山のメッセンジャー?!

メッセンジャーをクーリエと呼ぶ国もあります。

クーリエとは「運び屋」みたいな意味で使われているようです。

僕は趣味で登山をやっています。
今回は、好きが高じて週末を利用して山でもメッセンジャーをしているのでその話をしたいと思います。

山でもメッセンジャーって何のこっちゃという感じですが、実際に山にもメッセンジャー(運び屋)が存在するんです。
それは山の山腹や頂上に立地する山小屋などへ資材や食料、燃料など様々なものを運び上げる仕事で、歩荷(ボッカ)や強力(ごうりき)と呼ばれ今でも実際にカラダ一つで荷物を背負って届けているんです。

歩荷する際は、背負子というリュック状のフレームを背負ってそこへ箱詰めされた食材やガスボンベなどを紐で括り付けて運び上げます。重さは運ぶ人間の体力に合わせてまちまちですが、中には100kg以上の重さを山頂まで運びあげる猛者も存在します。100kgというと普通体系の成人女性2人を背負っているくらいでしょうか?それを背負って数時間山道を歩く訳です。山道を想像できない方は街の舗装路でもいいです。十分辛いはずですから。。。

そんな仕事あるんだって感じですが、やはり現在歩荷で生活している人は少ないそうです。
供給する側の歩荷が相当の体力と精神力無くしては日常的に続けていくのは大変であったり、今では場所によってはヘリコプターでいっきに上げてしまったりと需要は限られるためあまり大勢が歩荷しているというわけではないのです。
ただその反面、歩荷がなければ経営が出来ないという山小屋もあったり、エベレスト登山に代表されるような高所登山では歩荷の様な仕事が多くあり、エベレストにおいては運び屋を雇わないと登れなかったりもします。

僕たち街のメッセンジャーも一時期景気のどん底にありながらも必要とされるところから必要とされ、いまでも街を自転車で駆け抜ける毎日です。
街のマーケットは山と違い日々すごいスピードで成長しています。
気づけば新しいビルが建設され、新しい企業が生まれます。

僕たちメッセンジャーも持ち前のスピード感で街の成長に追いつき、「君たちが居なくちゃ経営が成り立たないよ!」と言われるような仕事を一つでも増やして、メッセンジャーと言う仕事をもっと盛り上げていきたいですね!

PPS

写真

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いずれも僕が持ち上げた荷物で40〜50kgくらい。
重い荷物の依頼はメッセンジャーPPSまでどうぞ!!

ひのりごと 9

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一日で一番手に触れているもの。

ハンドル。

そのハンドルには、もう何年もコットンのバーテープ(ハンドルに巻いてグリップを高めるもの)を使用しています。

使い続けると少しずつ布地が擦れて薄くなり、日光や雨にさらされて色褪せていくのが土臭くて好きです。

また、革やビニールとは違って、固くて優しくない感触がぎゅっと気持ちを引き締めてくれます。

しかし、いい味を出してくれるこのバーテープも使い過ぎると、

壁に立てかけたり、倒れて地面と接触したりを繰り返し、破けてほどけてボロボロに。

自転車自体のズタボロ感を急速に高めてくれます。

そんなボロボロになったバーテープを、去年交換してもらいました。

力強く、均等に巻かれたバーテープは握り心地だけでなく、美しい見た目からも走る気持ちを高めてくれます。

交換してくれたのは元メッセンジャーのノッチ。

そのノッチがお店を始めました。

「自転車の修理やメンテナンスを中心としたメカニックショップ。」

名前は「EFFECT」。

EFFECT…効果、影響、作用、出来映え、手答え

交換して一年近く経ってもよれることなくしっかり巻かれたバーテープ。

とても地味なパーツですが、直に握る手のひらに、そして毎日の仕事に確実に心地よさを与えてくれています。

生活する中で欲しいものはたくさんあっても、実際手に入れて使用できるものはわずかなもの。

ならば、自分にとってEFFCTIVEな物や人を大事に選びたいと思います。

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EFFECT

東京都世田谷区大原1-63-4

 

自転車日和 Vol.27

 

こんにちは。ブログをすっかり怠けていた87犬です。

いつの間にかこのブログ自体が新しくなり、見た目も機能も一層充実しました。
ゆっくり更新ですが、時々は覗いてみて下さい。

今回は、季刊誌「自転車日和 vol.27」発売と、連載コラム「エムズカフェ」の最終回のお知らせです。

自転車日和vol.27 表紙

 

自転車日和は3ヶ月に1度のペースで発売されるため、今回のコラムが10回目ということは
期間にして2年半、担当させていただいたことになります。

毎回締切前日になっても「まだ書いてない、ヤバいヤバい…。」と、いつも難儀してきましたが
終わったいま振り返ってみると書くことを通して昔の記憶を整理したり、改まって物事を考えてみたり、
お陰で色々と整理することができたので、ありがたく思えますね。

今号のコラムは、メッセンジャーに関する質問にお答えするかたちで書いています。
メッセンジャーネームのこと、無線のこと、メッセンジャーが仕事で使う自転車のこと、
そしてメッセンジャーとして働く際の心得みたいなことについて私的見解を書いていますので、
興味ある方はぜひご高覧を。

↓がそのページです。(後ろの方に載っています)

 

 

さらに、前半カラーページにはクリオのメッセンジャー「ちかっぱ」も登場しています。
彼の愛用するウィンターシーズンのアイテムが紹介されています。

彼は約35kmの距離を自転車通勤しているだけあって、クリオ随一の鬼足の持ち主でもあります。

(となりのハム職人さんも実は元クリオのメッセンジャー・・・)

書店に行った際はぜひ! ^^

 

ちかっぱの紹介