「それはさておき」

Courio-City 公式ブログ

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ひのりごと 34

大雪の爪痕残る東京に懐かしい音が響きました。
少し乾いた聞き覚えのある音。
一瞬の間を置き、蘇る記憶…。

「あ…これは…ズボンが破れた時の音…。」

少し走ってから止まった信号で、顔は冷静に保ちつつ、お尻を触る。
間違いないです。
久しぶりにズボンが破けました。
正確には裂けました。

やってしまったという気持ちより、お、久しぶり!と、感じる自分。

身なりを整えるのは、様々なオフィスに出入りするメッセンジャーとして大事なことの一つですが、世界のメッセンジャーがツギハギして履いているズボンにシンパシーを感じるのも拭えぬ事実。

昔、イベントで数年ぶりに会ったメッセンジャーが、数年前と同じ緑色のツギハギだらけのズボンをさらにツギハギして履いていたのを見た瞬間もうれしかった。

乗ったり降りたり、継いだり接いだり。
日々同じ事を変わらぬスタンスで繰り返し重ねていくメッセンジャーらしいこと。

なんて、洒落たことを、腰にジャージを巻いたメッセンジャーが語る夕暮れ。
3本から2本になったズボンのローテーションが、春先まで持つことを心から願います。

※ズボンの下にスパッツを履いているので、女性としての威厳は保っています。多分。

ひのりごと 33

すごいキョトンとした顔で、
「あんた、男の子?」
と、いきなり言われました。
エレベーターで一緒になったおじさんに。
発言が自由すぎる。
その、キョトンとした顔…私がする顔だよ…。
おじちゃん…。
と、思いながらも、咄嗟に間違えたおじちゃんのフォローにまわる私。
「この業界、男性が多いですからね。」

男の子。
女の子。

性別だけじゃなく、年齢もずれてる。

紫のニット帽
水色のネックウォーマー
キッズサイズのパタゴニアのジャケット
紺色のズボン
指切りの手袋
大きな大きな、バッグパック

…。
悪いのは私の格好?

次の日は橙色のニット帽にボア付きのネックウォーマーで仕事しました。

わたしの小さな乙女心。

ひのりごと 32

2013年の業務を無事に終えることができました。
(クリオシティの営業はあともう少し…)

今年もたくさんの方々にお世話になりました。ありがとうございました。

そして、いつもひのりごとを読んでくださり、本当にありがとうございます。

実は、私はメッセンジャー業務のアイコン的存在の無線を持っていません。(私の業務上必要がないので。)

無線を持っていた頃は、といっても何年も前…別のメッセンジャー会社に所属していた頃まで遡るのですが、
走りながら次々生まれる感情を、無線を通して別の場所で走るみんなと共有していました。
嬉しいこと、大変なオーダー、雨の日…
気持ちを直接口に出す事もあるし、みんなの無線の声で感じたり、逆に感じてもらう事もありました。
それが本当に走る力になっていました。

無線がなくなってからは、すごく物足りない訳ではないのですが、たまにいい事があった時などに、「あぁ今無線で言えたらな〜、言いたいな〜」と、よく思います。

そんな、日々走りながら蓄積されていく気持ちや考えを、こうしてひのりごとに書かせて頂くようになりました。
みなさんにとっては、たわいもないひとりごとだと思いますが、こうして読んで、少しでも共有して頂けている事がとても嬉しいです。

最近は、たま〜にですが、ひのりごとを読んでると声をかけて下さる方もいて、それもまたまた嬉しいことです。

きっとメッセンジャーにとって、「気持ちの共有」はキーワードの一つなんだと思います。
ディスパッチャーと、お客様と、呼吸を合わせ、決して優しくはない天候や状況を一緒に走る人達と感じ合いながら毎日たんたんと走り抜く。
走る時はいつも一人だし、見た目以上に地味な仕事ですが、こんな事に支えられています。

来年もクリオシティを、こんなメッセンジャーをよろしくお願いします。
そして、ひのりごともたまに…。

来年も全てのメッセンジャーが安全に走り抜けますように。
みなさまにとって素敵な2014年になりますように。

2013年12月27日の夕方、明日から始まる冬休みに心踊らせながら!(うっきうきー!!)
ノリ

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ひのりごと 31

お腹が空き過ぎて、ポケットに入れていたパンを信号待ちでモグモグしながら、師走を感じた夕方。

例年通り、街は人も車も増えて、師走感を演出しています。

仕事も例年通り忙しく、バタバタ、シャカシャカ走る毎日。

昨日も急ぎ足で、某ビルに入りました。
用を済ませ小走りでエレベーターから出て来て、警備員の方に入館証を返却しました。
同時に返却時間を紙に記入しようとすると…、
「私が記入しておきますので、先をお急ぎ下さい。」
と、警備員さん。
わー…なんて素敵な警備員さん!!
見た目も合間って執事みたい!

ちょっとした心遣いが余韻みたいに心に残って、その後気分良く走れました。(急いでることには変わりないけど。)

そして、もう一つ気持ち良く走れる理由が。
土曜日に、元メッセンジャーのノッチのお店、EFFECT(ひのりごと9参照)で洗車をしてもらいました。
メッセンジャーなら通常自分でやるものだし、自分ですればお金もかからないのだけど…
という葛藤もありながら、お願いしてしまいました。雨が続くとやる気もなくなるし…という言い訳もしながら。
結果、頼んで良かったです!
プロってすごいですね。自分の洗車と比べる必要もありませんでした。
気持ちもすごくすっきり!もちろん走りも快適です。
嬉しくてピカピカのブレーキを走りながらチラチラ見てしまいます。

気持ちのいい余韻を残せる「仕事」、すごく憧れます。

ひのりごと 30

「任せるところは、任せるし…。」
「そう、あいつすごいんですよ。」
「あいつと案件やってると気持ちいいんだよな。どんどん先回りしてくるし。」
「はい、仕事早いっすね。」

エレベーターで乗り合わせた、サラリーマンの会話。
(あいつ、すごいな…。爽やかで、気配り上手の優い人なんだろうな。きっと。)
いないところで大人二人からこんなに褒められるってすごいですね。

先に譲られて出た(恐縮です)エレベーターから自転車まで、なんとなく姿勢を正して颯爽と走りました。
あいつみたいにスマートだって思われたくて。
しかし、直後の届け先の内線電話の受話器を置くのにもたついて、なかなか切れない私。(海外のおしゃれな形の内線電話でよくある)

そんな私のメッセンジャー界での評価はどんなものなのかは知りませんが、先月でメッセンジャーを始めて丸9年を迎えました。
いよいよ10年目です。

小学一年生が高校一年生になったのと同じ月日。
どきどきしながら未知の世界に飛び込んで、思春期を迎え、終え、ちょっとだけ大人びてきたところでしょうか。

色々な事がたくさんあって、経験して、見て、出会って、別れて、気づいて、知って…
ここには簡単に書けないのですが、あまり変わらない事も。

昨日の雨、本当に辛かったです。
今季初めての冷たい雨。
指切りの手袋が早々に濡れ、飛び出た指がかじかみ、痛みと共に感覚がなくなりました。
信号で止まる度に手首を振って指先に血を流し、息を吹き込んで必死に暖め…。
何年経っても冬の雨の辛さは変わらないですね。

午後から晴れたのですが、他社のメッセンジャーとすれ違う度に
「よくやったな!よくあの午前中を乗り切ったな!」
と、心の中で勝手に褒め称えました。
ちょっとだけ先輩風を。

こんな風に毎日楽しかったり、辛かったり、嬉しかったり。
9年前に「メッセンジャー」を選んだ自分を褒めてあげたいです。

ひのりめ

前回冬が好きだと書いたばかりですが、夏には夏の思い出がそれなりに。

夏の間に気になったもの(写真)を少しだけここに。

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高輪の急坂を登りきったカーブで待っててくれた紫陽花。
東京中に咲く紫陽花は夏の始まりの楽しみの一つ。

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有楽町の駅前を渡る人たち。スーツ姿のサラリーマンが多い街に鮮やかな色。はっとしました。

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郵便局の入り口で。
頑張って、頑張って咲いたけど…偏りすぎてます。自分と同じ不器用な姿が愛らしい。

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丁寧な仕事。

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一日中雨が降り続いた日。メッセンジャーに負けない精神力。明治座から続く某演歌歌手の花道。

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蟹。
まっすぐな道をひたすら走っていたら、蟹が横切りました。

そんな夏。

ひとりごと、ひとりの目。

ひのりめでした。

ひのりごと 29

昨日のお昼過ぎ。
空が突然真っ暗になりました。同時に強風が吹き荒れ、どしゃ降り。
少しずつ天気は回復したものの、そのまま空気は冬に入れ替わり。
劇の暗転の様な季節の変わり目でした。

というわけで、すっかり冬の空気です。

嬉しい。
冬が大好きです。

厚い雲からたまに注がれる黄色い光。
メッセンジャーバックの重みで、背中に貼ったカイロの温もりを感じる瞬間。
ネックウォーマーにすっぽりと顔を埋める心地よさ。
暖かい部屋で、温かいごはんを食べる自分を想像しながら走る夕暮れ。

冬ってロマンチック。私ロマンチスト。

そして、もう夏の暑さ、辛さは思い出せません。
辛かったよなぁ…と、脳のどこかに集中して、思い出そうとしてもあの瞬間の暑さは戻らず。
でもこうして、季節ごとの暑さ、寒さを忘れるから、来年もまたメッセンジャーができるんだろうなと思います。
上手くできてますね。

ちょっと別の話になりますが、
真冬の雨の日に、「この辛さに比べればどんなことも乗り越えられるだろう」と、走りながら思います。
でも、実際に別の辛いことに直面した時は、「あの辛さより辛い。あんな雨なんかたいしたことない。」と、よく思います。(メンタル弱いです。)
全然上手くできてませんね。

でも、その辛さと毎度毎度向き合っていくことで人は成長するんだなと思います。
えー…、なんの話をしてるのかって感じなのですが、最近もそんなことがありまして、逃げなくて良かったな。私頑張ったなと思う今日この頃なのです。

不器用なので日々色んな事に悩んだり向き合ったりですが、そんな時にきりっとした冬の空気の中を走ると気持ちもシャキッとします。
やっぱり冬が好きです。

ひのりごと 28

10月18日、15:08。
馬場先門の交差点。

偶然出会った同僚、Pさんから大福を授かる。
普段バラバラに走っている同僚と、こうして街の中ですれ違うことがよくあります。
大福は午前中のピックのヘルプのお礼だって。
「ハハハ!ちょうど持ってたからさ。」と、言いながら走り去るPさん。
(ハハハは私の中で付け足されたイメージです。)
交差点に秋風より爽やかな風が吹く。
私が好きな、昭和の少女漫画なら確実に恋が始まるワンシーンです。
今は平成、私三十代なので冷静に受け止めますが。

というか!
午前中荷物をパスした時に、ごそごそとバッグの中をさぐり、何かを渡してきそうな気配があったから、急いでるふりして逃げたのに!(実際急いでた。)
こんな微々たるヘルプでお礼されたら面目ないと思ったので。
しかしPさんの優しさから逃れるのは至難の技なのでした。

ごちそうさまでした。
Pさんがたまたま持ってるものって、だいたいすごく美味しいのです。

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おかげさまで創業10周年

 

10周年パーティー

(写真は10周年パーティーの様子)

 

2003年10月1日、4人のメンバーでスタートしたクリオシティも、

2013年10月1日、ちょうど丸10年が経ちました。

 

社内を見回すとスタッフも、合わせて20数名にまでなりました。

10年前、意気揚々とサービスを始めてみたものの、

社会の荒波は予想以上に高く、満足な仕事を得られるようになるまで何年も掛かりました。

しかし、一生懸命に仕事を続けていれば、手を差し伸べてもらえると言うか、

チャンスを作って頂ける事もあるという経験も、することができました。

 

この10年間を振り返ってみて気付くのは、意外なことに、

細かいところまであまり覚えていないということです。

ずーっと、目の前のことに必死になって向き合っているうちに、

気が付けば10年経っていた、そういうことだと思います。

 

10年の間に色々なスタッフがクリオシティの門を叩き、

横浜・東京の街を走り回って支えてきてくれたことには、ただただ感謝するばかりです。

本当にいいスタッフに恵まれ、いいお客様に恵まれ、

クリオシティは色々な方々に護られているようにさえ感じます。

景気も厳しい時代が長く続いていますが、これからも先ずはお客様に目を向け、

そしてスタッフ同士お互いを高め合い、気を抜くことなく全員で突き進んで

参りたいと思います。

 

今後とも、変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

代表取締役
柳川 健一

 

ひのりごと 27

先日の休み、2日間かけて丹沢の山々を歩いてきました。

千メートルにも満たない山を人に必死についていく状態から始まった、大人になってからの私の登山。

富士山も途中でリタイア。ちょっとした下りも怖くて恐る恐る歩いた大山(小学生が遠足で行く山)。メッセンジャーとは思えない貧弱なさま。

でもちょっとずつ経験を重ね、力もつき、一人でも登れるようになり、自然と辛さより楽しさを感じるようになりました。

今回は、女子三人で一泊二日の登山でした。
私がコースを決めて、山小屋を予約。
楽しみすぎて、行く前に「山のしおり」も作りました。あぁ、成長したな。山に行く時はなんでも人にお任せだったのに。
歩きながらうんちくを語る私。あぁ…人間て単純だな。得意げな顔してたのかな…。

登山での楽しみは、
行く前に地図を眺め歩くルートを確認したり、実際にそのルートを歩きながら体でなぞるように、地図では想像しきれない起伏や長さを体感すること。
そして目的地に到達したら、また地図を眺めて、こんなにこんなに自分の足だけで歩いてきたんだ!っていう充実感にひたります。
それから、準備も楽しみ。
今までの登山でメモしたことを頼りに、水や食料、服などを調節してベストなパッキングを目指します。
無駄なく、でも必要なものだけを背負ってる自分に満足しながら歩くのです。にやにや。

どちらも日々の業務での楽しみと重なります。
自分の走ったルートを確認したり、裏道を選んで思いもよらない急坂にぶつかってしまったり…。
経験年数重ねればだんだんとそういう体感は薄くなるけど、今でもそういう体を使った実感が好き。
天候を読んで、雨具を準備したり服をえらんでバッチリ上手くいった時の満足感もそうです。

自然を相手にしていると言うと少し大げさな気がするけど、完璧に読みきれないものを想像しながら工夫してベストな状態を作るこの仕事。
実感と体感だらけのメッセンジャー。

山も街もどちらも楽しめる私です。

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